果物餡の月餅にわざわざ冬瓜を混ぜるのはなぜ？

北京工商大學(ぺきんこうしょうだいがく)の王成濤教授（(きょうじゅ)食品學(しょくひんがく)）は、「食品加工(しょくひんかこう)、特(とく)に月餅(げっぺい)の餡(あん)の生産(せいさん)で、冬瓜(とうがん)が主要食材(しゅようしょくざい)となっている。これは昔(むかし)からのことで、伝統的(でんとうてき)な月餅(げっぺい)でも餡(あん)に用(もち)いられている。冬瓜(とうがん)は食物繊維(しょくもつせんい)が豊富(ほうふ)で、0.7％前後(ぜんご)に達(たっ)する。また繊維(せんい)が太(ふと)めのため、つなぎにしやすい」と説明(せつめい)した。イチゴやハミウリなどの果物(くだもの)は食物繊維(しょくもつせんい)が少(すく)なく、これだけでは餡(あん)が形(かたち)になりにくい。また一般的(いっぱんてき)な果物(くだもの)は水分(すいぶん)が多(おお)めで、長期的(ちょうきてき)な保存(ほぞん)に適(てき)していない。冬瓜(とうがん)の餡(あん)を加(くわ)えることで、品質保持期限(ひんしつほじきげん)を延(の)ばせるというのだ。

王教授(おうきょうじゅ)は、「冬瓜(とうがん)は色(いろ)も味(あじ)も脂肪分(しぼうぶん)もなく、食(た)べても人體(じんたい)の害(がい)にならない」としている。

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