《四重奏》大受好評卻收視低迷的3大理由
1月クールスタートの連続ドラマのなかで、専門家の間で絶賛されている作品が『カルテット』(TBS系)だ。前評判も高く、また、大ブームとなり最高視聴率20.8%を記録した『逃げるは恥だが役に立つ』の後番組であることから、高視聴率が期待されたが、ふたを開けてみれば、初回9.8%といきなりの10%割れでスタート。その後も、3回目7.8%、4回目7.2%と下落傾向に歯止めがかからない。抜群の評価でありながら、視聴率がとれないのはなぜか?コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんは3つの理由があるという。ズバリ解説する。
在1月開播的日劇中,《四重奏》(TBS台)是一部在專家之間大受好評的作品。在獲得高度評價且最高收視率達到20.8%的大熱劇《逃避可恥卻有用》之後播出的此劇也曾備受期待能獲得高收視率。然而開播第一集就突然只有9.8%的個位數收視。隨後,第三集7.8%、第四集7.2%,收視率一路下滑。評價那麼高,為什麼收視率不好呢?專欄作家、電視解說員木村隆志提出了三個理由,可謂是一針見血的見解。
『カルテット』は、松たか子さん、満島ひかりさん、高橋一生さん、松田龍平さんという4人もの演技派が共演し、腳本に坂元裕二さん、演出に土井裕泰さんと業界屈指の実力者をそろえただけあり、ドラマ通たちが絶賛。先日、コラムニスト、ドラマ評論家、テレビ誌編集長などのいわゆる「ドラマ識者」が集まる場で話をしたときも、ほぼ全員が「イチオシ作品」に挙げていました。
《四重奏》由松隆子、滿島光、高橋一生、松田龍平四位演技派演員聯合出演,且有坂元裕二編劇、土井裕泰執導,可謂匯聚了業界首屈一指的實力派陣容,電視劇通們亦讚不絕口。不久前,專欄作家、電視劇評論家、電視雜誌主編等,換言之,皆為「電視劇的有識之士」匯聚一堂暢談時,幾乎所有人都非常推崇這部作品。
また、『テレビジョン』発表(角川アスキー総合研究所調べ)の「視聴熱ランキング」(Twitterでつぶやかれた數)でも、全ドラマ中トップを記録するなど視聴者の反応も活発で、しかもほめ稱える聲がほとんど。なかには、「私的には『逃げ恥』よりも面白いのに、何でこんなに視聴率が低いの?」という疑問の聲も少なくありません。
另外,《Television》雜誌(根據角川信息綜合研究所調查)發布的「收視熱門排行榜」(Twitter評價數)中,在所有電視劇中它也是獨佔鰲頭,觀眾的反應也很活躍,而且幾乎是讚賞一片。其中,也有不少人提出疑問,「我覺得比《逃避可恥》更有趣,可為什麼收視率那麼低呢?」
「全員片想い」、「全員噓つき」…內容がつかみにくい?
「所有人都是單相思」「所有人都在撒謊」……內容不易理解?
1つ目の理由は、「これ」というテーマがつかみにくい作品であること。「全員片想い」のラブストーリーであり、「全員噓つき」のサスペンスであり、會話劇のコメディのようでもあり、現時點では「どんな目的でどんなゴールに向かって進んでいるのか」、つかみにくいところがあります。
第一個理由,便是這部作品很難讓人抓到「某個」主題。既是「所有人都在單相思」的愛情故事,又是「所有人都在撒謊」的懸疑推理,也是如同話劇一般的喜劇,在這個點上「不知道它到底要向什麼目標前進」,觀眾很難抓到重點。
これは、あえてテーマをぼかしてさまざまな伏線を見せることで、「こういうことだったのか」という終盤のカタルシスを高めるための狙い。ただ、前期放送された『逃げ恥』の契約結婚、現在同じ火曜に放送されている『噓の戦爭』(フジテレビ系)の復讐劇と比べると複雑で集中力と思考能力を必要とするため、「ハードルが高い」という印象を持たれているのでしょう。
這其實是故意將主題模糊化,埋下了各種各樣的伏筆,以便在全盤托出時製造出「令人恍然大悟」的終極目標。然而,之前播出的描寫契約婚姻的《逃避可恥》也好,現在同樣在周二播出的描寫復仇的《謊言的戰爭》(富士電視台)也罷,相比較來說,這部劇更複雜、更需要觀眾集中注意力並具備思考能力,所以給人留下了「不易理解」的印象。
リアルタイム視聴ではなく、録畫されやすい坂元裕二作品
目標並不是實時收視,更適合人們錄下來觀看的坂元裕二的作品
2つ目の理由は、録畫されやすいコンテンツであること。視聴者の多くは坂元裕二さんのつむぐセリフの面白さに期待していて、それを「聞き逃したくない」「繰り返し聞きたい」ため、リアルタイム視聴ではなく、録畫視聴を選ぶ傾向が強いのです。
第二個理由,則是因為這部劇是更適合人們錄下來觀看的內容。大多數觀眾都很期待坂元裕二所編撰的有趣台詞,為了「不想漏聽」「想要重複聽」,而比較傾向於將電視劇錄製下來觀看,而不是在播出時觀看。
「唐揚げ洗える? レモンするってことは不可逆なんだよ。二度とは戻れない」「ふだんは僕がノーパンなのか、アリパンなのか認識してないでしょ?」「告白は子どもがすることですよ。大人は誘惑してください」「泣きながらご飯食べたことがある人は生きていけます」などの練られたセリフは、落ち著いて見られる日時を選んでじっくり楽しみたいもの。録畫視聴が増えるのは、作品に対する愛著と信頼に他なりません。
「炸雞塊能洗嗎?擠上檸檬汁是不可逆的,再也不能改變了」、「平常我穿不穿內褲你是不知道的吧?」、「表白是小孩子才會做的事情。大人的話請去誘惑對方。」、「哭著吃飯才能證明活過」等千錘百鍊的台詞,是需要選擇時間來安安靜靜、認認真真欣賞的。所以越來越多人錄下來觀看,也是觀眾對這部作品的愛與信賴。
もともと坂元裕二さんの作品は、『Mother』『Woman』(日本テレビ系)、『最高の離婚』『問題のあるレストラン』『いつかこの戀を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)など、視聴率は1桁から良くても10%前半。「サクッと見られて視聴率が高い」作品ではなく、「録畫してじっくり見たいから視聴率が下がる」作品であり、數字よりも心に刺さる深さで支持を集めてきました。
說起坂元裕二的作品,如《Mother》《Woman》(日本電視台)、《最高的離婚》《問題餐廳》《追憶潸然》(富士電視台)等,收視率都在個位數,好一點的也是10-15%左右,並沒有「一下子就飆出高收視率」的作品,大多是一些「想錄下來慢慢看,收視率比較低」的作品,比起收視率的數字,更多是以題材深入人心、蘊含深度而獲得支持的。
また、昨年から火曜22時は録畫視聴の傾向が強いドラマ枠。実際、前期の『逃げ恥』もフィーバー前の初回から、視聴率10.2%をタイムシフト(録畫)視聴率10.6%が上回る異例の事態が起きていました。各局のテレビマンたちは密かに驚き、のちの大ヒットを予想する聲が密かに上がっていたのです。
另外,從去年開始,周二22點檔的電視劇作品在製作時就是傾向於爭取錄製收視率的方針。實際上,之前的《逃避可恥》也是從大熱之前的第一集開始出現特例,即錄製收視率以10.6%高出當時的收視率10.2%。各個電視台的相關人士亦悄悄地表示震驚,預計之後一定會大熱的。
SNSをフル活用した「逃げ恥」とのPR戦略の違い
與充分活用社交網路的《逃避可恥》不同的宣傳策略
3つ目の理由は、番組PRの違い。『逃げ恥』があれほど社會的なブームになったのは、「腳本?演出?キャストなどが高品質だったから」だけではありません。これまでも高品質の作品はありましたが、『逃げ恥』だけが社會的なブームになったのは、PRが飛び抜けて凄かったからです。
第三個理由則是不同的節目宣傳方式。《逃避可恥》掀起那麼大的社會性潮流,並不僅僅是因為「編劇、導演、演員陣容等高品質的表現」。至今為止有許多高品質的作品,但只有《逃避可恥》大熱,跟它出類拔萃的宣傳方式密不可分。
まずはベースとなるTwitter、Facebook、Instagram、LINEと4つのSNSをフル活用。出演者を次々に登場させたほか、戀ダンスや毎話10數分のダイジェスト動畫を作って、視聴者がシェアで拡散しやすい狀況を整えていました。同時にそれを見たネットメディアも食いつき、次々に記事をアップ。「シェアや記事をドラマ未視聴の人々が見て、リアルタイム視聴につなげる」というネット上で新規視聴者を作るサイクルが機能していたのです。
首先,充分利用以Twitter、Facebook、Instagram、LINE為基礎的四大SNS。除了演員一一粉墨登場之外,每集還會製作十幾分鐘的劇情剪輯及戀舞動畫,打造出易於觀眾分享及傳播的狀況。同時,看到這些的網路媒體也就很起勁兒地不斷更新相關文章。「沒看過電視劇的人們看到了分享和文章後,就會主動去追劇」這種網路傳播新機制,成就擴大觀眾群體的良性循環。
その他にも、クックパッド、橫浜市、日産とコラボするなど、テレビ視聴者以外との接觸場所を増やして、視聴率につなげていました。これまでドラマのPRと言えば、自局番組にキャストを出演させて、「見てくれ」と押しつける形がほとんど。ネットやスマホの普及でテレビの優先順位が下がりつつある今、もはやこの形では大きなPR効果は期待できません。
另外,與cookpad、橫濱市、日產的合作,增加了觀眾在電視以外接觸到電視劇內容的場所,也和收視率上升息息相關。至今為止的電視劇宣傳,幾乎都是讓演員在播齣電視台的節目中出演,是一種跟觀眾說「請來觀看」的強推形式。而在網路和智能手機普及的當下,電視的排位已然下降,不如說在電視上做宣傳的效果已無法達到預期。
テレビ局に求められているのは、押しつけるのではなく、『逃げ恥』のように「これは面白い」と視聴者に広めてもらうためのPR。しかし、今期の『カルテット』はまだそれができていないため、認知度が思うように広がっていかないのです。
電視台所追求的,不是強推,而是要達到像《逃避可恥》那樣讓觀眾自己傳播「這個很有趣」的宣傳效果。然而,這次的《四重奏》尚未做到這一點,因此認知度並沒有想像中那麼高。
高品質のドラマを作ることと、レコメンドしてもらうためのPR。この両輪がそろわなくても高視聴率が期待できるのは、今や數十年の歴史を持ち、「この時間帯はドラマを見る」という固定ファンのいるTBSの『日曜劇場』と日本テレビの『水曜ドラマ』だけなのです。
要麼製作出高品質的電視劇,要麼得獲得推薦性的宣傳。如果不能兩全還想要高收視率,那麼如今也就只剩下擁有幾十年歷史,TBS台的「周日劇場」及日本電視台的「周三電視劇」那些「只在這個時間段看電視劇」的固定粉絲們了。
今後も視聴率が劇的に上がることは予想しにくいものの、心に刺さる深さは増す一方。『カルテット』は、最後まで見続けた人にとって長年の記憶に殘るドラマとなることは間違いないでしょう。
雖然今後很難預測收視率是否會有戲劇性地上升,但其深入人心的能力是毋庸置疑的。《四重奏》對於能夠堅持看到最後的人來說,一定是一部會長久留存於記憶中的好劇。
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