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會いにゆきます4

會いにゆきます4



いま、會いにゆきます

CAST


秋穂巧 ……石田彰


秋穂澪 ……平野綾


秋穂佑司……緒方恵美

ノンブル老師……納谷六朗


永瀨……田中久美


越智綾香……水谷啟子


04.遠い記憶


秋穂巧:いいか、ママはなんにも覚えていないんだ。

秋穂佑司:そうなの?


秋穂巧:そう。パパや佑司と暮らしていた時のことも、パパと結婚する前のことも、それに、自分が1年前に病気でこの星を去っていたこともね。,!F h:


秋穂佑司:う~ん、何てった?


秋穂巧:さあ、多分アーカイブ星の決まりかも。


秋穂佑司:う~ん?

秋穂巧:だからね、そのことは秘密にしよう。


秋穂佑司:どのこと?


秋穂巧:ママどこにも行かず、ずっと佑司とパパと三人で、このアパートで暮らしていたってことにしたいんだ。


秋穂佑司:へえ~~

秋穂巧:し~~ママに聞こえちゃうだろう。


秋穂佑司:昨日も?


秋穂巧:そう。


秋穂佑司:その前の日も?


秋穂巧:そうだよ。


秋穂佑司:うん、もしママに聞かれたら、どうするの?


秋穂巧:何よ?


秋穂佑司:えっと、色んなこと。


秋穂巧:うん、うまくやってくれ。


秋穂佑司:できないかも。


秋穂巧:そんときゃ泣いちゃえ。


秋穂佑司:へえ~~


秋穂巧:そう、せっかく戻ってきてくれたんだから、あんなふうに悲しい別れ方をしたなんて、ママは知らない方がいいと思うんだ。qe"5&cc1


秋穂佑司:うん、僕もそう思う。


秋穂巧:本當のことを知ったら、ママはアーカイブ星に帰っちゃうかもしれない。


秋穂佑司:それは嫌だよ。


秋穂巧:なら、頑張れ!


秋穂佑司:うん。


秋穂澪:私、本當にあなたの奧さんなの?


秋穂巧:本當だよ。多分でもなく、みたいでもなく、本當の本當。


秋穂澪:うん、そうなの?


秋穂巧:結構うまく言ってたんだよ、うん。あっ、そうだ、寫真がある。ほら、さっきの森で撮った。


秋穂澪:本當だ。


秋穂佑司:これ僕か?


秋穂巧:そう、赤ちゃんの頃の佑司だ。


秋穂澪:う~ん、ね、私の名字はなんて言うの?


秋穂巧:秋穂。


秋穂澪:秋穂澪。私の名前は秋穂澪。年はいくつなのかしら?


秋穂巧:29歳。


秋穂澪:はあ~、みそじ前、ショック。佑司君は?


秋穂佑司:6歳。


秋穂澪:そうなの、私は6歳の子供を持つ、29歳の主婦というわけね。


秋穂巧:そうなるね。


秋穂澪:う~ん、全然そんな気がしないんだけど、と言うことは、私はあなたを好きだったのよね、結婚したくなるくらい。


秋穂巧:信じられないかもしれないけど、そうなんだ。


秋穂澪:いつ知り合ったの?


秋穂巧:高校だよ。15歳の春に、僕ら出會ったんだ。


秋穂澪:同級生?


秋穂巧:そう、3年間ずっと一緒だった。


秋穂澪:その時の話、聞かせてくれる?


秋穂佑司:グウ~~、僕のお腹が鳴っちゃったよ。


秋穂巧:うん、だね。


秋穂澪:ご飯にしようか。


秋穂巧:うん。あっ、料理は覚えてるの?


秋穂澪:多分平気。


(台所に入った澪が悲鳴を上げるのはそれから5分後のことだった。)


秋穂澪:あっ、何で壁が焼け焦げてるの?


秋穂澪:部屋を分けなくてもよかったのに。


秋穂巧:でも、まだ不安でしょう。


秋穂澪:まあ、ちょっとね。


秋穂佑司:うん~


秋穂澪:可愛い子ね、佑司君。


秋穂巧:君の子だよ。


秋穂澪:そうみたい。早くそのことを思い出せればいいけど。


秋穂佑司:うん~、ママ。


秋穂澪:へへ、よく寢てる。


秋穂巧:だね。君の具合は?


秋穂澪:大丈夫、眠れば治ると思う。


秋穂巧:そう。それじゃ、早く寢なくちゃ。


秋穂澪:やっぱり、居間で寢るの?


秋穂巧:うん。


秋穂澪:でも、毎晩私たちはここで寢ていたんでしょう。佑司君を挾んで、川の字になって。


秋穂巧:うん。でも、君にとっては、僕は初めて會った男性みたいなもんだろう。


秋穂澪:でも、自然にしていた方がいいと思うの、記憶を戻すためには。


秋穂巧:そう?


秋穂澪:だから、大丈夫。


秋穂巧:じゃ、そうするよ。お邪魔します。


秋穂澪:あの???


秋穂巧:ん?


秋穂澪:さっきの話の続き。


秋穂巧:さっきって?


秋穂澪:私たちが出會った頃の話。知ってくれる?


秋穂巧:いいよ、話そう。僕らが出會ったのは15歳の春。クラスは40人くらいだったかな。男子が女子よりちょっと多かった。


秋穂澪:う~ん。


秋穂巧:君はすごく細くて、ある意味目立ってた。


秋穂澪:ある意味って?


秋穂巧:フン、ベリーショートの髪で、銀縁の無骨な眼鏡をかけていてね、自分の席に座って、黙々とノートを取っていた。B2=E


秋穂澪:そうなんだ。


秋穂巧:うん、まるで、私は男の子に興味がありませんって言ってるみたいにね。でも、僕は君の魅力にも気付いていたよ。まず、とても真面目だった。CXA)Zl5#


秋穂澪:それ、魅力?


秋穂巧:うん、僕にとっては。


秋穂澪:じゃ、その頃から私たちは戀愛関係にあったわけ?


秋穂巧:ううん、ほとんど口も利いてない、挨拶した程度。


秋穂澪:そうなの?


秋穂巧:そう、僕は君の見た目を素直に判斷したんだ、男の子に興味がないなら、僕は近づきませんって。


秋穂澪:素直なんだ。


秋穂巧:かもね。


秋穂澪:ふ~ん、それで、私たちが戀に落ちるの???チャ~


秋穂巧:うん、寒い?


秋穂澪:は~大丈夫???チャ~


秋穂巧:には見えないね。


秋穂澪:ふん、そうかな。


秋穂巧:話す時間はたくさんあるんだから、今日はもう眠ろう。


秋穂澪:うん、そうする。お休み。


秋穂巧:お休み。


秋穂巧:おはよう。


秋穂澪:おはよう。


秋穂巧:もう起きてたんだ。體調は?


秋穂澪:問題ないみたい。


秋穂巧:そう、よかった。


秋穂澪:ね、私は毎日ここで料理をしていたのよね。あなたと佑司君のために。


秋穂巧:そうなるね。


秋穂澪:夕べ、私は真面目な人間だったって言ってたわよね。


秋穂巧:うん。


秋穂澪:だとしたら、私は大人になって隨分駄目な主婦になったのね。この周りは油まみれ、壁は焼け焦げがあるし、冷蔵庫も流し台の下も、インスタント食品でいっぱい。|


秋穂巧:あっ。


秋穂澪:真面目な高校生が真面目な主婦になるわけじゃないのね。


秋穂巧:ち、違うよ。そうじゃない。


秋穂澪:うん?


秋穂巧:そうじゃないんだ。


秋穂澪:でも???


秋穂巧:本當だって。ただ、その、つまり、その???


秋穂澪:なんとなく変なのよね。


秋穂巧:どこも変じゃない。


秋穂澪:そう?


秋穂巧:そうだよ。さあ、朝食を食べよう。


秋穂巧:それじゃ時間だから。佑司、忘れ物は?


秋穂佑司:ないよ。


秋穂巧:それじゃ、行こう。あっ、そうだ、澪。


秋穂澪:何?


秋穂巧:その、あんまり外には出ない方がいいと思うよ。顔色もよくないし、うちでゆっくり休んでた方がいいよ。


秋穂澪:うん、そうするわ。


秋穂佑司:行ってきます。


秋穂巧:行ってらっしゃい、佑司。


秋穂佑司:フン~


秋穂巧:それじゃ、僕も。


秋穂澪:そう言えば、あなたの名前、聞いてなかったと思う。


秋穂巧:僕?巧だよ、手際がいい、巧。


秋穂澪:巧、巧さんね。


秋穂巧:全然手際がよくないから、名前負けだけど。


秋穂澪:そんな~あっ、そうか、だからタクンなんだ。


秋穂巧:そう。


秋穂澪:うん、分かった。それじゃ、行ってらっしゃい、巧。


秋穂巧:あっ。


秋穂澪:何?


秋穂巧:ううん、行ってきます。


04. 遠い記憶(遙遠的記憶)


秋穗巧:聽好,媽媽什麼都不記得了。


秋穗佑司:是嗎?


秋穗巧:是的。和爸爸還有佑司一起生活的事情、結婚之前的事情,還有……一年前因為疾病離開了這個星球的事情也記不得了。


秋穗佑司:嗯……為什麼?


秋穗巧:不知道……或許是アーカイブ星的規定。


秋穗佑司:嗯…………


秋穗巧:所以,這件事要向媽媽保密哦。


秋穗佑司:什麼事?


秋穗巧:就當作媽媽哪裡都沒有去,一直與爸爸佑司三個人在這個公寓里生活。


秋穗佑司:——誒?!


秋穗巧:噓!會被媽媽聽見的!


秋穗佑司:昨天也是?


秋穗巧:對。


秋穗佑司:之前的日子也是?


秋穗巧:沒錯。


秋穗佑司:嗯……嗯……如果被媽媽知道了怎麼辦?


秋穗巧:什麼事?


秋穗佑司:嗯……各種各樣的事情……


秋穗巧:唔……總之好好乾吧!


秋穗佑司:……說不定做不到。


秋穗巧:那到時候就哭吧!


秋穗佑司:誒?!


秋穗巧:沒錯。難得媽媽回來,我覺得那麼悲傷的別離還是不讓她知道比較好。


秋穗佑司:嗯,我也這麼覺得。


秋穗巧:知道了事實後,說不定媽媽就會回アーカイブ星了。


秋穗佑司:我不要!


秋穗巧:那就加油吧!


秋穗佑司:嗯!


秋穗澪:我真的是你的妻子嗎?


秋穗巧:是真的,不是好像,也不是似乎,是真的。


秋穗澪:……是那樣的嗎?


秋穗巧:一切都進行得很順利哦,對了,有照片!你看,在剛才的森林裡拍的。


秋穗澪:是真的啊……


秋穗佑司:這是我?


秋穗巧:對,這是嬰兒時期的佑司。


秋穗澪:哦……吶,我的姓是什麼?


秋穗巧:秋穗。


秋穗澪:秋穗……澪。我的名字是秋穗澪……多少歲?


秋穗巧:二十九歲。


秋穗澪:啊,接近三十了?shock……那佑司呢?


秋穗佑司:六歲!


秋穗澪:是這樣啊,我是有一個六歲兒子的二十九歲的主婦,是吧?


秋穗巧:就是這樣。


秋穗澪:嗯……雖然自己完全沒有這個自覺……也就是說,我曾經很喜歡你對吧?喜歡到要結婚的地步。


秋穗巧:雖然你可能會覺得不可思議,但確實如此。


秋穗澪:我們什麼時候認識的?


秋穗巧:高中。在十五歲的春天我們相遇的。


秋穗澪:同級生?


秋穗巧:對,三年一直都在一起的。


秋穗澪:那時候的事情,可以說給我聽嗎?


秋穗佑司:(腸鳴聲)我的肚子叫了。


秋穗巧:確實是誒。


秋穗澪:那做晚飯吧!


秋穗巧:嗯!啊……料理你還記得怎麼做嗎?


秋穗澪:大概……應該沒問題。


秋穗巧(獨白):從廚房裡傳來澪的驚呼,是在那五分鐘之後。


秋穗澪:啊!為什麼廚房的牆壁燒得焦黑?!


秋穗澪:不用特地騰出房間的。


秋穗巧:但是……你還是有些不安吧。


秋穗澪:稍微有些啦……(佑司熟睡)佑司這孩子真可愛。


秋穗巧:這是你的孩子啊。


秋穗澪:似乎是這樣,如果這些能快點回憶起來就好了。(佑司夢話:……媽媽……)睡得真熟。


秋穗巧:是啊。你怎麼樣了?


秋穗澪:沒關係,睡一覺大概就會好了。


秋穗巧:是嗎,那就睡吧……(起身準備離開)


秋穗澪:現在就睡嗎?


秋穗巧:嗯。


秋穗澪:但是,每天晚上我們不都睡在這裡的嗎,佑司睡在中間,我們分睡兩邊。


秋穗巧:啊……嗯……但對你來說,我不是初次見面的男士嗎。


秋穗澪:但我覺得自然些會比較好——為了恢復記憶。


秋穗巧:是嗎?


秋穗澪:所以沒關係的。


秋穗巧:那……就這樣吧……(躺下)打攪你了。


秋穗澪:那個……


秋穗巧:嗯?


秋穗澪:剛才的話題……


秋穗巧:剛才的……?


秋穗澪:我們相遇時候的事情,能告訴我嗎?


秋穗巧:行啊,講給你聽吧。我們初次見面是在十五歲的春天,班級里大概有四十個人吧,男生稍微比女生多一些。


秋穗澪:哦……


秋穗巧:你當時很纖瘦,從某種角度來說很引人注目。


秋穗澪:某種角度……?


秋穗巧:留著女式短髮,戴著老式金框眼鏡,坐在自己的座位上一言不發地記筆記。


秋穗澪:是那樣啊。


秋穗巧:嗯,彷彿在說「我對男生沒有興趣」似的。但是我感覺到你的魅力了哦,首先,是很認真的人。


秋穗澪:那也算……魅力?


秋穗巧:嗯,對於我來說。


秋穗澪:就是從那時候開始我們確立了戀愛關係的嗎?


秋穗巧:不,甚至連話都不怎麼說過,只是點頭之交。


秋穗澪:是嗎?


秋穗巧:是的。我只是單純地從你的表面態度來判斷的。既然你對男孩子沒有興趣的話,我也無法接近你。


秋穗澪:真是單純啊。


秋穗巧:或許吧。


秋穗澪:那我們開始戀愛是從……阿嚏!


秋穗巧:嗯?很冷嗎?


秋穗澪:沒關係……阿嚏!


秋穗巧:看不出來沒關係啊。


秋穗澪:是嗎?


秋穗巧:聊天的機會還多的是,今天先睡吧。


秋穗澪:好的。晚安。


秋穗巧:晚安。


(次日清晨)


秋穗巧:早上好。


秋穗澪:早上好!


秋穗巧:你已經起床啦。身體狀況怎麼樣了?


秋穗澪:好像沒問題。


秋穗巧:是嗎,太好了。


秋穗澪:吶,我每天都在這裡做料理的吧?為你還有佑司。


秋穗巧:確實如此。


秋穗澪:昨晚你也說過我是個認真的人吧。


秋穗巧:嗯。


秋穗澪:如果是那樣的話,我還真是成長成了個不稱職的主婦了,到處都是油膩膩的,牆上也燒得一塌糊塗,冰箱里也塞滿了速食食品……


秋穗巧:啊= =……


秋穗澪:看來認真的高中生未必能成為認真的主婦呢。


秋穗巧:不、不是這樣的!


秋穗澪:嗯?


秋穗巧:不是……這樣的……


秋穗澪:但是……


秋穗巧:真的不是的!只是……那個……也就是說……是……


秋穗澪:不管怎樣總覺得有些奇怪啊……


秋穗巧:一點都不奇怪!


秋穗澪:是嗎?


秋穗巧:是啊!好了,一起吃早飯吧!


(飯後)


秋穗巧:差不多到時間了……佑司,有沒有忘東西?


秋穗佑司:沒有。


秋穗巧:那就走吧。啊,對了,澪。


秋穗澪:怎麼了?


秋穗巧:最好……盡量不出門比較好哦,你臉色不太好,在家裡好好休息才是。


秋穗澪:嗯,我會的。


秋穗佑司:我出門了!


秋穗澪:路上小心!佑司!


秋穗巧:那我也出門了……


秋穗澪:說起來,我還沒有問過你的名字……


秋穗巧:我?巧,手巧的巧。


秋穗澪:巧……巧桑是吧?


秋穗巧:其實一點都不手巧,也就只有名字……


秋穗澪:是嗎……原來如此,所以才被叫「巧君」啊。


秋穗巧:是的。


秋穗澪:嗯!我知道了,那,路上小心,巧。


秋穗巧:啊(發愣中)……


秋穗澪:怎麼了?


秋穗巧:沒、沒什麼,我出門了。

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作者:和邪社倉舞,射手座,坐標西安 。混跡創投圈的職場墨客,鴛鴛相抱何時了,鴦在一旁看熱鬧,天下大同~

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