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會いにゆきます8

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會いにゆきます8


いま、會いにゆきます


CAST


秋穂巧 ……石田彰

秋穂澪 ……平野綾


秋穂佑司……緒方恵美


ノンブル老師……納谷六朗


永瀨……田中久美


越智綾香……水谷啟子

08.発作


秋穂巧:気がつくと、病院のベットの上で寢ていた。體中のあちこちに袋詰めの氷が當てられていた。そして、僕の左手には點滴、右手には澪の手があった。


秋穂巧:澪?


秋穂澪:起きた。


秋穂巧:ん。ここ、病院?

秋穂澪:そう。偶々、前あなたが倒れた時診てくれたお醫者さんだったみたい。すぐに処置してくれた。


秋穂巧:お~そうなんだ。


秋穂澪:ん。たぶん、何かの薬であなたの中の化學物質が過剰反応したんだろうって。


秋穂巧:解熱剤飲んだ、そう言えば。

秋穂澪:それかも。


秋穂巧:おん~薬も飲めないな。は、それにしても、全身氷りづけだ。


秋穂澪:お醫者さんがそうしなさいって。


秋穂巧:そっか。おかげで、ずいぶん治まったみたいだ。


秋穂澪:そう、良かった。ね、あなた。


秋穂巧:何?


秋穂澪:こんな感じの発作、前にも起してるの。


秋穂巧:ん、救急車で運ばれたのは、3度目かな。


秋穂澪:前の発作の時、私はいたの?


秋穂巧:ん。二回とも確か真夜中だった。前の時も、きみが救急車を呼んでくれたんだ。


秋穂澪:そう。私がいなくなったら、誰があなたを病院に連れて行けばいいのかしら。


秋穂巧:え?いま…


秋穂澪:あなたのことが心配なの。


秋穂巧:い、いま…いなくなったらって、記憶が戻ったの?


秋穂澪:うん~ん。戻ってほしいけど。


秋穂巧:じゃ、いったい?


秋穂澪:私が私に宛てた手紙があったの。


秋穂巧:天袋の白い箱の中に、あったの?


秋穂澪:ん。手紙を読んで、やっと納得ができたの。ずっと感じてた違和感が解消された。あなたたちの挙動も怪しかったし、なんて言うのかな。自分が、この世界の存在ではないような、そんな感覚。本當はね、気付かない振りをしていようかなと思ったの。でも、やっぱりちゃんとしなきゃって思った。


秋穂巧:ちゃんと?


秋穂澪:あなたたちがちゃんと暮していけるようにとか、ちゃんとお別れの言葉も言っておこうかなって。


秋穂巧:そんな。


秋穂澪:私のために二人とも、黙っていてくれたんだね。


秋穂巧:ふ~ふん~


秋穂澪:泣かないで、私は大丈夫だから。


秋穂巧:きみは、いつも、そう言うね。


秋穂澪:あなたと一緒だから、あなたと一緒だから、心穏やかでいられるの。


秋穂巧:ずっと、ずっと一緒にいたい、一緒にいたいよ。


秋穂澪:私も、私も一緒にいたい。でも、でも、私があなたに言ったのよ。雨の季節になったら戻って來るって。だから、きっと、雨の季節が終わったら、私は帰って行くんだと思う。


秋穂巧:ふん、お願いだよ、ずっと、ずっとここにいてよ。お願いだよ。


秋穂澪:如何すればいられるのかな?


秋穂巧:病院を退院し、家に戻ると、澪は僕を布団に押し込んだ。そして、段ボールを抱えて居間に戻ってきた。出てきたのは數々のアルバム、僕と澪と佑司の記憶の數々だ。


秋穂澪:別人みたいね、この結婚式の私。


秋穂巧:そう、すごくきれいだけど。


秋穂澪:私のこと?


秋穂巧:もちろん。


秋穂澪:ありがとう。あら、この寫真のあたし、お腹が大きい。


秋穂巧:佑司が入ってるんだ。


秋穂澪:顔が浮腫んでる。


秋穂巧:うん、體調が悪くなり始めていたからね。


秋穂澪:あ~そうだったはね。あ~これ、佑司が赤ちゃんの時ね!


秋穂巧:うん、


秋穂澪:可愛い、さすが私たちの子ね。えっと、大きくなったのがこっちね。髪の毛が生え揃って、目許がすっきりして。


秋穂巧:イングランドの王子様。


秋穂澪:何それ?


秋穂巧:そんな感じがしない?きみは佑司を見て、よくそう言ってたんだよ。


秋穂澪:は、なるほど。イングランドの王子様。こっちの寫真は手にねじをいっぱい持ってるはね。


秋穂巧:その頃から始まってる彼の趣味だから、ねじ収集は佑司の人生そのものだ。


秋穂澪:今と変わってないのね。


秋穂巧:ゆっくりと成長して行くタイプなんだよ、佑司は。きっと僕と同じ。


秋穂澪:え、そう、そうね。あれ?このアーカイブ星にいるママって。


秋穂巧:あ、僕の創作した星。この星からいなくなった人たちが住んでる星。


秋穂澪:は、だから、佑司はママがアーカイブ星から戻って來たって言ったのね。


秋穂巧:そう。


秋穂巧:澪はゆっくりと寫真を見ていた。一枚、一枚、丁寧に、微笑み、考え、そして、悲しそうに。僕は布団で橫になりながら、澪の橫顔を見つめ続けた。


秋穂澪:ね、また発作が起きたら、如何するの?私はいないのよ。


秋穂巧:大丈夫、命にかかわる発作じゃないんだ。死ぬほど苦しいし、絶対に死ぬっていつも思うけど、死んだことはない。


秋穂澪:でも。


秋穂巧:佑司がいるよ。発作は大抵夜だからね、それなら、佑司がいる。意外と彼は頼りになるんだよ。


秋穂澪:そう。


秋穂巧:二度とあの解熱剤は飲まない、そうすれば、きっと大丈夫。


秋穂澪:本當?


秋穂巧:本當!


秋穂澪:うん~やっぱり心配だわ。あなたを置いて行くのはすごく心配。


秋穂巧:きみはいつもそうなんだ。


秋穂澪:そうって?


秋穂巧:僕の心配ばかりして、自分の體のことを忘れてる。


秋穂澪:そう言うふうにできてるんだもの。


秋穂巧:澪。


秋穂澪:何?


秋穂巧:ここにおいでよ。


秋穂澪:隣に?


秋穂巧:ん。


秋穂澪:じゃ、お邪魔させてもらいます。


秋穂巧:どうぞ。


秋穂巧:ベストポジション。


秋穂澪:えん?


秋穂巧:ちょうどきみが僕の顎の下に寄り添った形。


秋穂澪:この態勢が?


秋穂巧:そう。


秋穂澪:えん、無意識のうちに、そうなっちゃうのね。


秋穂巧:夫婦だからね。


08. 発作(發作)


秋穗巧(獨白):等我恢復意識的時候,已經躺在醫院的病床上了。我身上到處貼著冰袋,左手打著點滴,右手握著澪。


秋穗巧:澪?


秋穗澪:你醒了?


秋穗巧:嗯。這裡是醫院……?


秋穗澪:好像是以前照顧過不時會倒下的你的醫生,很快就過來了。


秋穗巧:是這樣啊。


秋穗澪:嗯。說大概是什麼葯的緣故,使你體內的化學物質發生了過剩反應。


秋穗巧:說起來,好像是退燒藥。


秋穗澪:或許就是因為那個。


秋穗巧:唉……連葯都不能喝了……話說回來,都快變成冰人了。


秋穗澪:醫生叫這麼做的。


秋穗巧:是嗎,托這個福,好像回到童年了。


秋穗澪:是么,那就好……吶,老公。


秋穗巧:什麼?


秋穗澪:像這樣的發作,以前也有過嗎?


秋穗巧:被救護車送進醫院,大概是第三次了吧。


秋穗澪:以前發作的時候我在你身邊嗎?


秋穗巧:確實三次都是是深更半夜的時候。之前也都是你幫我叫來了救護車。


秋穗澪:是嗎。……如果我不在了,誰來把你送進醫院呢。


秋穗巧:誒,剛才的話……


秋穗澪:我很擔心你的事情。


秋穗巧:……剛才,「如果我不在了」是……你恢復記憶了嗎?


秋穗澪:沒有。雖然我很想恢復。


秋穗巧:那為什麼要說……


秋穗澪:我看到了我自己寫給我自己的信。


秋穗巧:在……壁櫥頂上的白色箱子里?


秋穗澪:嗯。讀了信之後,終於明白了。一直以來的不協調感被解除,你們倆的言行又那麼奇怪。應該怎麼說呢……自己不是屬於這個世界的存在,就是那種感覺……其實就這樣裝做什麼也不知道就好了,但是自己不好好做的話——這麼想著。


秋穗巧:好好……?


秋穗澪:讓你們好好的生活下去,好好說過臨行的告別話語……


秋穗巧:怎麼會……


秋穗澪:為了我你們倆都隱瞞了事實真相吧。不要哭,我沒關係的……


秋穗巧:你……總是這麼說……


秋穗澪:因為和你在一起。因為和你在一起,所以我才能心平氣和地接受一切……


秋穗巧:一直……我想一直和你在一起……我想和你一直在一起啊……


秋穗澪:我也是……我也想永遠和你在一起……但是、但是……我和你說過的,到了雨季我會回來……


秋穗巧:嗯……


秋穗澪:所以,當雨季結束時,我想我也不得不回去了……


秋穗巧:求求你了……一直、一直留在我的身邊……求求你了……!


秋穗澪:怎麼做才能留下來呢……


秋穗巧:(哭泣)


秋穗巧(獨白):出院回家後,澪讓我躺進被窩,然後抱著瓦楞紙箱回到起居室,箱子里是數量可觀的影集,很多包含我、澪和佑司回憶的照片。


秋穗澪:好一本正經啊,結婚儀式上的我。


秋穗巧:是嗎?但是很漂亮。


秋穗澪:我嗎?


秋穗巧:當然!


秋穗澪:謝謝。——啊,這張照片上的我肚子好大!


秋穗巧:裡面有佑司啊。


秋穗澪:臉色好差……


秋穗巧:……因為身體狀況開始下滑了。


秋穗澪:啊,是啊……這一張,是嬰兒時期的佑司吧。


秋穗巧:嗯。


秋穗澪:好可愛,不愧是我們的孩子。嗯……逐漸長大的是這一張吧,頭髮束在後面,眼神純凈。


秋穗巧:英國王子。


秋穗澪:那是什麼?


秋穗巧:你不覺得很像嗎?你經常看著佑司這麼說呢。


秋穗澪:原來如此,英國的王子……這裡一張,佑司手上抓著好多螺絲釘啊。


秋穗巧:就是那段時間培養起的他的愛好,收集螺絲釘就是佑司的人生啊。


秋穗澪:和現在沒什麼變化呢。


秋穗巧:佑司就是成長緩慢的類型,一定是和我一樣。


秋穗澪:是嗎,應該是這樣吧。這行「在アーカイブ星的媽媽」的字是……?


秋穗巧:是我想像出來的星球,離開這個星球的人居住的地方。


秋穗澪:……所以佑司才會說「媽媽從アーカイブ星回來了」啊。


秋穗巧:對。


秋穗巧(獨白):澪慢慢看著照片,一張一張,認真地看著,時而微笑,時而沉思,時而露出悲傷的表情……我躺在被窩裡,長久注視著澪的側臉。


秋穗澪:吶,如果又發作了怎麼辦?我那時已經不在了。


秋穗巧:沒關係,也不是嚴重到會丟掉性命的發作。雖然每次都痛苦得要命,以為自己一定會死一般——但沒有死。


秋穗澪:但是……


秋穗巧:還有佑司在的,發作一般都在夜裡。那時候還有佑司。其實他意外得可靠呢!


秋穗澪:是嗎……


秋穗巧:我再也不會喝那個退熱葯了,這樣一定就沒問題了。


秋穗澪:真的?


秋穗巧:真的。


秋穗澪:……果然還是擔心啊,丟下你離開我很擔心……


秋穗巧:……你總是那樣。


秋穗澪:那樣?


秋穗巧:總是只操心著我的事情,忽略了自己的身體狀況。


秋穗澪:已經習慣了這樣了啊。


秋穗巧:澪。


秋穗澪:幹什麼?


秋穗巧:到這裡來。


秋穗澪:在你旁邊?


秋穗巧:嗯


秋穗澪:那就打攪你了。


秋穗巧:請吧。……best position。


秋穗澪:什麼?


秋穗巧:正好靠著我下巴的位置。


秋穗澪:這個姿勢?


秋穗巧:對。


秋穗澪:不知不覺間就變成這個樣子了啊。


秋穗巧:因為我們是夫妻嘛。


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