工房症候群：一緒に死んでくれますか10

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ふしぎ工房症候群

《一緒に死んでくれますか》

CAST：石田彰

11. 現実?

どうのくらい時間が経ったのか。気付くと、彼の両親が警察の人達とがやって來た。両親は彼を強く抱き締め、「よかった!」「よかっと」と言いながら泣いていた。彼も泣いていた。

僕はその光景を見詰めながら、父さんと母さんのことを考えていた。僕が両親に命をもらったのはこれで二度目だ。一度目はこの世に生まれた時、二度目は今回の自殺未遂。不思議な気分だった。

いったい何が夢で何が現実なのか?謝って彼を突き落としてしまった事が夢なのか?両親に出會った事が夢なのか?いいや。実は両方とも夢だと事が分かっている。なぜなら?彼が現実に生きているし、僕の両親は二年前になくなっている。彼に健在だと言った言葉は噓だった。父は友人の裏切りで取立屋に追い込まれ、自殺。母は後負うように病気で他界した。

父が遺書にただ一言「許してくれ」と書き殘した。母は病院のベッドの上で、僕の手を握り締め、「許して」と言って、この世を去った。二人はなぜ「許して」と言ったのか?この時の僕にはよく理解できなかった。

僕は我が身の福を呪った。ずっと苛めて苦しみ、唯一の理解者であるはずの両親まで失った。その原因を突き詰めると、全ては他人という加害者に、そして、それを容認した社會に辿り著く。僕の家族を破滅さした世間に僕は絶望した。なぜ僕が、僕達だけがこんな目に遭わなければならないのかと?何とか社會に復讐する事はできないものかとも考えた。だが、あまりにも僕の頭が回転が鈍く。いいアイディアが想いつかないばかりか、行く先々で自分の非力さを思い知らされるのが籍の誤だった。

學費を払えずに大學を中退してからは、フリーターでその日を暮らすことは精いっぱいだった。もう死ぬしかない。死んで両親のもとへ行こう。それが僕の最後に出した結論だった。その僕が両親に命を救われた。今なら分かる、あの「許して」の意味が。親としては生きいくための力の弱い息子が不憫でならなかった。その息子を殘して先に行くことが、さぞかし心殘りでならなかったのだろう。息子を守り切れないで行く我が身をさぞかし蔑んだ事だろう。

そして、やっぱりその息子は肉親を失って殘された物の悲しみと苦痛に耐えられず、自ら死を選ぼうとした。

だけど、父さん、母さん、もう安心してください。僕はもう決して死のうとは思いません。父さんの言った「お前のことは父さん達が必ず守る!」という言葉、確かに受け取りました。僕を助けるために、やってきてくれたんだね。本當にありがとう!父さん、母さんに救ってもらった命だから。そう!だからあの時、僕は彼の命を救いたいと神速思ったんです。彼と彼の両親が抱きあって泣いている姿を見て僕にも人を役に立つ力があるんだと思いました。僕と同じように苦しむ人達に伝えるべき物があると気付いたんです。だから、僕は頑張って生きて行きます。

Track 11. 現實?

到底多了多久呢?

回過神來，他的父母和警察已經來到了我們這兒。

他的父母緊緊地抱著他，一邊說著「太好了……太好了……」一邊哭泣。

他也哭了。

我看著那個情景，想起了爸爸和媽媽。

這已經是第2次父母賦予我生命了。

第一次，我的誕生。

第二次，是這次的自殺為遂。

有一種不可思議的感覺。

到底什麼是夢，什麼是現實?

因為把他推了下樓那段是夢嗎?

和父母的相遇是夢嗎?

不，其實我知道兩者都是夢。

因為，他還活在現實中，而我的父母——兩年前已經去世了。

我跟他說父母還健在，其實是在說謊。

爸爸因受到朋友背叛，被追債的人逼上絕路而自殺。

媽媽像是要追隨爸爸一樣，不久也病逝了。

爸爸在遺書里只寫了一句話：

「原諒我。」

媽媽在醫院的病床上，握住我的手，說了一句「原諒我。」就去世了。

為什麼他們要說「原諒我」，當時的我並不能理解。

我詛咒自己的不幸，一直以來因為欺負人而感到痛苦，現在連唯一的理解者——父母也失去了。

追究一切的根源，都是由於有「別人」這種加害者，還有容忍這一切的社會。

對破滅了我父母的社會，我已經絕望。

為什麼是我?為什麼只有我們非遇到這種事?

想了無數次要向社會復仇。

可是，由於我的腦袋太過遲鈍，總想不到好的方法，而出路的嚴峻更是讓我費儘力氣。

因為交不起學費而大學退學的我，以自由人的身份養活自己已經非常吃力了。

除了死已經別無他法了——

死了以後到父母的身邊去——

這就是我最後得出的結論。

而這樣的我，卻被父母拯救了生命。

現在我終於能夠明白，那句「原諒我」的含義。

作為父母，對無力生存的可憐兒子一定擔心得不得了。

而把孩子丟下先行離去，一定是非常地痛心吧。

對於不能保護孩子成長的自己，他們一定很輕視吧。

然後，兒子果然無法承受失去肉親的傷心和苦痛，自己選擇死亡。

可是，爸爸、媽媽，

請你們安心吧。

我絕對不會再想尋死了。

爸爸所說的那句「爸爸我們一定會保護你的」，

已經傳達給我了。

你們是為了救我才來的吧?

真的非常感謝!

因為爸爸和媽媽拯救了我的生命，

沒錯，所以那個時候的我才深切地想要拯救他的生命。

看著他和父母互擁而泣的身影，我覺得自己也能幫上別人的忙了。

我發現到，自己有東西要傳達給那些，和我一樣痛苦著的人。

所以，我會努力地活下去。

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