前方高能膽小慎入!江戶時代的幽靈圖
■足のない幽霊の原點?——『返魂香之図』(円山応挙 畫)
■無腿幽靈的起源?——《返魂香之圖》(円山応挙 作)
切れ長の目もとが色っぽい美人ですが、腰から下はすーっと消えています。この絵の作者は江戸時代を代表する畫家のひとり円山応挙(まるやまおうきょ)。
這雖然是個雙目細長而清秀的性感美人,但其腰以下的部分卻越來越透明。這幅畫的作者是江戶時代的代表畫家之一——円山応挙。
寫生を重視した畫風が特徴です。応挙が描いたこの幽霊畫は「足のない幽霊」の元祖ともいわれており(諸説あり)、以降の幽霊畫に大きな影響を與えました。
重視寫生的畫風是其特徵。応挙所描繪的這副幽靈圖被認為是「無腿幽靈」的元祖(有爭議),對後來的幽靈圖產生了很大的影響。
一説に、夢に現れた亡き妻の姿を描いたとも。
有一說,畫中描繪的是其亡妻的身姿。
もう1枚、応挙の幽霊畫。
下面一幅依然是応挙的幽靈圖。
■下卑た表情がグロテスク、ときどきユーモラス——『幽霊図』(円山応挙 畫)
■猥瑣的表情十分詭異,同時又給人一種滑稽感——《幽靈圖》(円山応挙 作)
さきほどのしっとりと美しい幽霊とはうってかわって、なんともユニークな幽霊畫。これも応挙の作品です。伺うような上目遣い、にんまりと笑う口元からニョッキリと伸びた歯……インパクトがものすごい。
同樣是応挙的作品,但與方才那美麗的幽靈不同,這次是一副非常奇特的幽靈圖。畫中幽靈像是在刺探著什麼似的朝上方看去,滿嘴長長的尖牙,臉上一副笑嘻嘻的樣子……真是視覺衝擊十足。
本當に怖いのは生きている人間の妄執か——『宿場女郎図』(月岡芳年 畫)
真正可怕的或許是活人的妄執——《宿驛女郎圖》(月岡芳年 作)
宿場にある宿屋の2階に通じる階段にいるのは、病によりやせ衰えた女郎。厳密にはまだ生きているので幽霊ではないのですが、骨と皮だけになりながらも客を招くような手つきには生への妄執が感じられます。
站在宿驛旅館通往2樓階梯上的,是一個虛弱多病的妓女。雖然準確來說這是個活人不算是幽靈,但她即使已經瘦骨嶙峋仍要邀請客人的那一手勢,讓人感受到其對生的妄執。
一説に、作者の芳年が実際に宿場で病み衰えた女郎を目にし、これを描いたとも。芳年は幽霊よりも恐ろしいものを見たのかもしれません。
有一說認為這是芳年在宿驛親眼看到病衰的妓女後畫下來的作品。那一幕或許對芳年來說比幽靈還可怕。
■1枚、2枚、3枚……お皿が足りない……——『新形三十六怪撰』「お菊」(月岡芳年 畫)
■一個、兩個、三個……盤子不夠……——《新形三十六怪撰》<阿菊>(月岡芳年 作)
『番町皿屋敷』などで知られる超有名怪談「皿屋敷」に登場する幽霊?お菊。夜な夜な井戸端で「1枚、2枚……」と悲しげに皿を數える姿はよく知られています。
在因《番町皿屋敷》而廣為人知的超著名怪談《皿屋敷》中登場的幽靈·阿菊。每晚在水井邊悲傷地數著盤子的形象早已深入人心。
江戸時代においても人気の高い怪談話で、歌舞伎や浄瑠璃などにもなり、お菊を描いた浮世絵もたくさんあります。さて、芳年版のお菊、怖さより悲しみが強く、はかなげで美しくもあります。
這一怪談在江戶時代也十分具有人氣,甚至還被改編為歌舞伎和凈琉璃,而描繪阿菊的浮世繪也是數不勝數。芳年版本的阿菊,比起恐怖更突出悲傷,給人一種縹緲的美感。
もはやパンク——『美人と幽霊図』(祇園井特 畫)
可以說是朋克了——《美人與幽靈圖》(祗園井特 作)
ものすごい個性的です。頭頂部が薄くなった頭、目ヂカラのある上目遣い、歯が1本1本強調されたニンマリ笑顔、血管のような植物のようなグロテスクな焔……。
很有個性的幽靈。頭頂毛髮稀疏、眼神朝上十分有迫力,迷之笑容下是一顆顆清晰分明的牙齒,詭異的火焰既像血管又像某種植物……
なんとも形容しがたい不気味な世界観を形成しています。ひと束の髪の毛をつまんでいるのも意味深で怖い。まさか枝毛を気にしているわけでもあるまいし……。
在畫面所展現的世界中有一種難以形容的怪異。抓起一束頭髮的動作也十分耐人尋味,令人毛骨悚然。畢竟總不可能是在介意自己頭髮分叉吧……
ちなみに、この幽霊畫は美人畫とセットの掛け軸で、美人畫はまるで幽霊から目をそむけるように橫を向いています。
順便一提,這副幽靈圖跟另一幅美人圖是成套的兩幅掛軸。美人圖中的美人似乎因不願看到幽靈而把頭轉向了另一邊。
■じゃ、また明日ね~——『畫図百鬼夜行』より「幽霊」 (鳥山石燕 畫)
■明天見啦~——《畫圖百鬼夜行》之<幽靈>(鳥山石燕 作)
幽霊のコスプレか、というくらいオーソドックスな幽霊ファッション。頭に白い三角の布(天冠)もつけています。表情もあまり恨めしげではなく、「じゃ、またね~」とでも言っているかのように片手をあげています。
一身正統的幽靈裝扮,甚至讓人懷疑這是在玩cosplay。頭上還帶著三角形的白布(天冠)。表情也不怎麼有怨氣,還抬起了一隻手,彷彿在說「明天見」。
でも、場所は墓場のようですし、間違いなく幽霊です。作者は江戸時代の妖怪絵師として有名な鳥山石燕(とりやませきえん)。妖怪畫集『畫図百鬼夜行』は現代でも高い人気を集めています。
然而,畫中的地點似乎是個墓地,可以肯定這確實是幽靈。畫的作者是江戶時代的著名妖怪畫師鳥山石燕。其妖怪畫集《畫圖百鬼夜行》在現代仍有著頗高的人氣。
■何を考えているかわからない恐怖——『瞽女の幽霊』(3代歌川広重 畫)
■捉摸不透的恐怖——《幽靈瞽女》(3代歌川廣重 作)
三味線を抱えた瞽女(ごぜ)の幽霊が水面に浮かび上がっています。「瞽女」とは盲目の女性旅芸人で、近世まで全國各地にいました。
一個抱著三味線的瞽(gǔ)女幽靈飄浮在水面上。「瞽女」指的是失明的女性江湖藝人,直到近代仍有不少遊走在全國各地。
鶏のように筋張った細い首を伸ばし虛空を見つめる瞽女の幽霊、なにも寫さない瞳は何を見ているのか何を考えているのかわからず、この絵を見る者に恐怖心を與えます。ちょっとアップにしてみましょう。
像只公雞一樣伸長青筋暴露的細脖子,望向天空的瞽女幽靈,其虛無的瞳孔到底在看著什麼,而她又在思考什麼,我們根本無從得知。這幅畫能給每一個觀賞者帶來恐怖感。讓我們把它放大來看看。
前方高能注意!!!
怖い…。あまり見ていると夢に見そうです。
好可怕……看久了感覺得做惡夢了。
なお、作者は3代歌川広重。『東海道五十三次』や『名所江戸百景』などで知られる初代広重の門人で、幕末から明治にかけて活躍しました。
另外,這幅畫的作者是3代歌川廣重。他是那位以《東海道五十三次》、《名所江戶百景》等名作聞名的初代廣重的門生,活躍在幕末至明治時期。
■浮かび上がる青白い顔に震え上がる——『柳下幽霊図』(呉春、松村景文 畫)
■蒼白的臉顯目得讓人發抖——《柳下幽靈圖》(吳春、松村景文 作)
青白い顔、うつろな眼差し、髪を噛む口元からは恨み言が今にも聞えてきそうです。タイトルに「柳下」とありますが、柳が描かれているのは表裝部分というのがユニーク。
蒼白的臉、虛無的眼神,含著頭髮的口中彷彿訴說著遺恨。雖然標題中含有「柳下」二字,但柳樹並沒有畫在畫上,而是畫在了畫的裝裱部分,十分新奇。
生暖かい風に揺れる柳の枝がこの絵の恐ろしさを一層際立たせます。ちなみにこちらの幽霊畫、數ある江戸時代の幽霊畫のなかでも屈指の怖さと評判です。
在暖風中晃動的柳枝令這幅畫更添一層恐怖。順便一提,這幅幽靈圖的恐怖程度,在江戶時代的大量幽靈圖中也是公認一流的。
作者は江戸時代中期の絵師?呉春(ごしゅん)とその弟子?松村景文(まつむらけいぶん)の2人、共作です。
這幅畫是由江戶中期的畫師·吳春與其弟子·松村景文兩人共同完成的。
■鬼気迫る血まみれの微笑み——『幽霊図』(渓斎英泉 畫)
■陰氣逼人沾滿鮮血的微笑——《幽靈圖》(溪齋英泉 作)
どくどくと真っ赤な血がしたたる美女の生首を幽霊がガッシと摑んでいます。
幽靈粗暴地抓著美女那鮮血不止的頭部。
幽霊というより怨霊といったほうがしっくり來るほど恨みに満ちた幽霊ですが、その顔がニンマリと満足気に微笑んでいるのが恐ろしい。しかも、口からは生々しく血がしたたっています。
幽靈身上滿是怨氣,或許用怨靈來稱呼更為合適。其心滿意足的笑容令人畏懼,口中還流著鮮紅的血。
よく見ると生首になった美女もうっすら微笑んでいて、恐ろしさ倍増。幕末に活躍し退廃的な美女を數多く描いた渓斎英泉(けいさいえいせん)ならではの迫力ある幽霊畫です。
再仔細一看,身首分離的美女也在淡淡地微笑著,這就顯得更加恐怖了。這一幽靈圖體現了活躍於幕末時期,擅於描繪頹廢美人的溪齋英泉所特有的迫力。
■流し目と笑みが不気味すぎる——『幽霊図』(円山応岱 畫)
■睥睨的眼神與笑容出奇詭異——《幽靈圖》(円山応岱 作)
お歯黒がはげかけた白い歯の見える口元がとっても不気味な幽霊。こちらをすくうように見る流し目もゾッとします。作者は、江戸時代中期の円山派の絵師?円山応岱(まるやまおうたい)です。
幽靈牙齒上的黑色染料脫離,露出了些許白色,讓人感到十分詭異。其低頭斜視的目光也令人毛骨悚然。這副作品的作者是江戶中期円山派的畫師·円山応岱。
■怨霊の高笑い——河鍋暁斎の幽霊畫
■怨靈的狂笑——河鍋曉齋的幽靈圖
かつて愛した男性なのでしょうか。男の生首を摑んで、幽霊が高笑いしています。
幽靈抓著男人的頭部,放聲大笑。不知那是否她曾經深愛的男人。
大きく口を開けて鬨笑するその歪んだ表情は恐ろしさと同時に悲哀に満ちているようにも見えます。
大口鬨笑的扭曲表情在令人恐懼之餘又似乎充滿著悲傷。
■最後。おまけにもう1枚——『夢にうなされる子どもと母』(喜多川歌麿 畫)
■最後。再附贈一幅——《母親與夢魘纏身的孩兒》(喜多川歌磨 作)
悪夢にうなされる子どもを心配そうにお母さんが見ています。晝間になにか怖いものでも見ちゃったんでしょうか?
母親一臉擔心地看著被惡夢魘住的孩子。不知是不是因為在白天看見了什麼可怕的東西呢?
今宵、みなさまがこの子どものように悪夢にうなされませんように。
今晚,希望大家都能做個美夢。
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